大人になってから英語を学ぶというのは結構辛いものですが、やっぱり日本人誰もが「英語ペラペラ」の人に憧れる!
私もそんな人に憧れていたものの、留学出来る余裕もなかったので独学で色んな勉強法で英語を学んできました。
その中でも辛かったけど効果があるなと感じたトレーニングの一つが、「音読パッケージ」という教材を使ったトレーニングです。
結構ハードなトレーニングですが、英会話力への効果は抜群だと思っています。
- リスニング力をあげたい
- 簡単な会話は出来るけど、もう少し複雑な文章を練れるようになりたい
- 聴けば分かるけど自分では使えない単語や表現が多い
↑のような状況に当てはまる人にはとてもおすすめ出来るトレーニングです。
今日はそんな音読パッケージトレーニングのやり方と、実際に私がやってみて実感した効果について紹介します。
Contents
音読パッケージとは?
音読パッケージというのは、森沢洋介さんの英語上達完全マップという本で紹介されている、英会話トレーニングにおすすめの教材のひとつです。
英会話の上達ノウハウ本としてベストセラーにもなり、とても話題になった本です。

私も英会話の勉強はこの本を参考にした音読と瞬間英作文でトレーニングをした下積みがかなり役に立っています。
音読パッケージの使い方
音読パッケージの特徴は、英会話上達に効果的と言われているシャドーイングに加えて、リピーティングという手法を使ったトレーニングが出来ることです。
そこでまずはシャドーイングとリピーティングの違いを説明したうえで、トレーニングの方法を紹介します。
シャドーイングとリピーティング
英語のリスニングやスピーキングスキルを鍛えるのに効果的だと言われているトレーニングの一つがシャドーイングです。
そこそこ英語を勉強している人は「シャドーイングが英語学習にいいらしい」というのは何度も聞いたことがあるのではないでしょうか?
シャドーイングとはリスニングしながらそれに一歩遅れて同じ文章を声に出して読んでいきます。
ポイントは文章は見ないで聞いた音をそのまま口に出していくようにすることです。
★シャドーイングはリスニングした英語の音声に被せながら読んでいく
シャドーイングをやったことがある方は分かるかもしれませんが、やってみると結構難しくて英語初心者の方はナチュラルスピードでのシャドーイングはかなり困難だと思います。

一方で音読パッケージで重点的にトレーニングするのはリピーティングという方法です。
シャドーイングと違うのは、リピーティングは、リスニング中に自分の声は重ねずに、一文(あるいは区切りの良いセンテンスまで)聞き終えてから繰り返すのです。

★リピーティングは、センテンス毎にポーズを入れてその間に繰り返して音読する
これは短い文章だと簡単ですが、少し長い文章になると結構難しいです。
音読パッケージのトレーニングはこのリピーティングがキモになると思いますので、必ずこのリピーティング練習を取り入れてください。
- シャドーイングは英語の音声にかぶせながら声に出す
- リピーティングはセンテンス毎にポーズを入れて繰り返す
初回目標は音読30回→5サイクル繰り返す!
森沢さんは著書の中で、音読パッケージの使い方を解説しています。
その解説では1つのパッセージにつき、
- テキストを見ないで音声を聞いてみる
- テキストを読んで文章の内容を理解する
- 音声を聞きながらテキストを見ながら音読(5回)
- 音声なしでテキストを見ながら音読(15回)
- 音声を聞きながらテキストを見ないでリピーティング(5回)
- シャドーイング(5回)
っていう流れで30回の音読を1セットとします。
一冊最後まで終えたらもう一回最初からやり直して、今度は少しずつ回数を減らしていく…という流れで1冊の本を5回はやりこむことを推奨しています。
この流れで30回の音読を1パッセージで行うと40分くらいはかかるので、これで1冊やり終えるのは結構大変です。
2周目からは少しずつ回数を減らしてOKとなっていますが、それでも5周するのはめちゃくちゃハードです。
音読パッケージの教材
森沢さんの音読パッケージは初級編、中級編、上級編とあります。
この音読パッケージ教材の特徴は通常の音源に加えてポーズ入り音源があり、上述のリピーティングを行いやすいように出来ていることです。
最初に購入するなら初級編が勿論おすすめです。
音源のスピードがゆっくりのものがあり、リピーティング用音源のポーズも割と短いセンテンスで区切られるので取り組みやすいです。
文章も面白い内容のものが多くて、比較的楽しみながらトレーニング出来ると思います。
中級編は文章のレベルは初級とあまり変わらないと感じました。ほんの少しだけ、音源のスピードが速くなっている&初級編と比べてリピーティングのポーズまでの長さが長くなっている感じです。
ひとつひとつのパッセージが短くなっている分、収録されている英文が多いのですが、いかんせん文章がつまらないです。(きっぱり)
というわけで、初級編をがっつり5周トレーニングした人は中級編は飛ばしても良いんじゃないかとも思うのですが、上級編は急にレベルが一気に上がるのでその点は要注意です。
中級→上級編になると急に英文レベルが難しくなります。
一つのパッセージも長くなり、難易度がいきなり上がって正直びっくりしました。
難易度は上がるものの上級編の文章はどれも内容が面白い&興味深いものが増えて、中級編より断然楽しくトレーニングが出来るようになりました。
実際に私がやりこんだ方法&回数
推奨されている方法でやりこめれば良いと思うのですが、正直1サイクル30回スタートの少しずつ回数減らして5周やりこみ!は相当のやる気がないと難しいです。
私も自分で言うのもなんですが結構努力家な方だと思っていますが、それでもこの方法で全部5周ずつはメンタルがもたなかったです…。
実際には初級編は型どおりの方法で4サイクルほどやったところで飽きて次の中級編にいきました。
そして中級編はつまらなかったので2周半くらいのところでもう嫌だとなって上級編にいきました。
上級編は最初は型どおりはじめていましたが、このトレーニングに慣れてきたことと、リピーティングのトレーニング効果が高いと感じたので、音源なしの音読を減らしてリピーティング回数を増やすなどのアレンジを少ししていました。
具体的には、
- テキストを見ないで音声を聞いてみる
- テキストを読んで文章の内容を理解する
- テキストを見ながらリピーティング(2〜3回)
- テキストを見ないで音声を聞いてのリピーティング(難しい箇所はテキストを見つつ練習して、これを15〜20回くらいひたすら繰り返す)
- テキストを見ないでシャドーイング(10回くらい)
のような感じでアレンジしましたね。
リピーティングやシャドーイングに不慣れな段階ではこの方法は少し難しいかもしれませんが、ある程度慣れるとリピーティングやシャドーイングはとてもいいトレーニングなのでこの二つを重点的にやってみると良いと思います。
音読パッケージをやりこんでみた効果は?
リピーティングの効果がかなり◎
音読パッケージをやっていて感じたのはリピーティングという手法がすごく良いのです。
シャドーイングは初心者は特にですが、聞こえる音を真似するだけでそのテンポで意味を理解出来ていないことが多いんです。
シャドーイングは音を真似しながら同じ速さでスーッと意味が理解出来るようになることで効果を発揮します。意味を理解せずにとりあえず聞こえた音だけを真似していても残念ながら効果は半減です。
リピーティングは音読するときに間が加わることで、
リスニングする→英語を一瞬で覚える→繰り返す
というように、英文を超短時間ですが覚えなければいけなくなります。
そしてその覚えた単語を口に出すときに自分で文法などを意識しながら文章を組み立てる感覚です。
これがなんともいえないハードなのですが、シャドーイングだけでは使われていない脳の回路が使われるような感じがします!
この超短時間ですが英文を暗記するというのも、慣れるにつれて自分のレベルが上がるのが感じられます。
なので音読パッケージはやってみて正直めちゃくちゃ効果は感じました。
とは言っても、これだけの量をやりこむのは1ヶ月や2ヶ月で出来るものではないので、多分この3つの教材全部終えるまでに1年くらいかけてます。
その間にオンライン英会話なども併用していたし、瞬間英作文も併せてやっていたので、全てがこの音読パッケージの効果かどうかは分かりませんが、オンライン英会話の先生と話していてもリスニング&スピーキングスキルはかなり伸びたと思います。
実際に音読パッケージで感じられた効果
感覚としては、短い英文のやり取りでの英会話能力には瞬間英作文の方が効果的に感じましたが、音読パッケージは長めの文章のリスニング力や、少し難しい文章で話をしたり、英語でスピーチをするようなスキルになる気がしました。
- リスニングスキルが上がった
- 少し複雑な文章も使って会話出来るようになった
- 知ってるけど使えなかった表現が実際の会話で使えるようになった
といった点は、音読パッケージをやりながら感じられた効果だと思っています。
音読パッケージをやりこんだ後のSTEPは?
シャドーイングに利用出来る教材は山ほど出ているのですが、音読パッケージの差別化ポイントはリピーティング出来るポーズ入り音源があることなんですよ。
森沢さんの本では音読パッケージ以外でも、おすすめの教材が紹介されていて、自分でポーズ入り音源を作る方法も紹介されています。
が、しかし。
正直めんどくさくてそんなもの自分で作ってられるかという感じです。
というわけで私は音読パッケージの初級〜上級編をやってみてこのリスニング&スピーキング力の向上は感じられたので、この後は普通のシャドーイングを続けつつ、オンライン英会話でアウトプットの練習をしたりします。
あとは、洋画や海外ドラマを字幕なしで見れるというレベルまでは達せていないですが、英語字幕ありで多くの英語センテンスは聞き取れるようになってきたので、洋画を見ながら「へーこういうときこんな表現使うんだー」とか思いながら表現幅を増やしたりしています。
100%が音読パッケージの効果ではないかもしれませんが、かなりリスニング&スピーキングスキルに貢献したと思っているので、音読パッケージをやり終えたならあなたも良さそうな教材でどんどん表現を増やしたり、自分の英語をブラッシュアップしていくといいと思います。
まとめ – 音読パッケージをやってみて得られた効果
音読パッケージのトレーニングは正直つらいです。
何回サボろうとしたか分かりません。でも、大人になってから語学を学ぶのは大変なことなんだと思っていたので、とにかく頑張るぞ!というつもりでひたすら続けていた感じですね。
他にも色々な勉強法をしていたので私の英語力向上は全てが音読パッケージのおかげではないと思いますが、
- リスニングスキルが上がった
- 少し複雑な文章も使って会話出来るようになった
- 知ってるけど使えなかった表現が実際の会話で使えるようになった
といったところは音読パッケージの効果だと思うので、トレーニング頑張ってみて良かったなぁ〜と思っています^^
また、音読パッケージは瞬間英作文と一緒に組み合わせると効果的なので、良かったら瞬間英作文の記事も参考にしてください。

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